尋常性疣贅(いぼ)
尋常性疣贅(いぼ)治療について
尋常性疣贅(いぼ)は、ヒトパピローマウイルス(HPV)によって引き起こされる皮膚の良性のできものです。主に手や足の皮膚に発生し、小さな隆起やざらざらとした表面を持ちます。一般的には痛みを伴わないことが多いですが、場所によっては不快感や痛みを感じることもあります。いぼは自己治癒することもありますが、時間がかかるため、治療が必要な場合もあります。
CONSULTATION
このような場合はご相談ください
- いぼが増えている
- 痛みやかゆみを感じる
- いぼが大きくなっている
- いぼの色や形が変わっている
- いぼが生活に支障をきたしている
尋常性疣贅(いぼ)の症状
症状①:手のいぼ
手のいぼは、特に指や手の甲に現れることが多いです。触るとざらざらしており、時には複数個が集まって一つの大きないぼになることもあります。
症状②:足の裏のいぼ
足の裏のいぼは、特にかかとやつま先に発生しやすいです。歩行時に圧力がかかるため、痛みを伴うことがあります。モザイク状に広がることもあります。
症状③:顔のいぼ
顔のいぼは見た目に影響を与えるため、心理的な負担が大きいです。
症状④:ひじやひざのいぼ
ひじやひざのいぼは、転倒や擦れなどが原因で発生しやすい部位です。動くたびに刺激を受けるため、増殖しやすい傾向があります。
症状⑤:爪の周りのいぼ
爪の周りにできるいぼは、特に痛みを伴うことが多く、爪の成長を妨げることがあります。特に指先にできると、日常生活に支障をきたすことがあります。
尋常性疣贅(いぼ)の原因
原因①:ヒトパピローマウイルス(HPV)
尋常性疣贅の主な原因は、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染です。このウイルスは直接接触でうつります。温泉やプール、ジムなどの公共施設で間接的にうつることもあります。
原因②:免疫力の低下
免疫力が低下すると、HPVに感染しやすくなります。ストレスや疲労、不適切な生活習慣が免疫力を低下させる原因となります。
原因③:皮膚の傷
健康な皮膚には感染しにくく、皮膚に傷があると、HPVが侵入しやすくなります。特に手足は日常的に使うため、傷ができやすい部位です。
日常の注意点
注意点①:手洗いの徹底
HPVの感染を防ぐために、手洗いを徹底しましょう。特に外出先から帰った後や食事の前には、石鹸でしっかりと手を洗うことが重要です。
注意点②:皮膚の保護
傷を防ぐために、手袋や靴を適切に使用しましょう。特にスポーツや重作業を行う際には、保護具を使って皮膚を守ることが大切です。
注意点③:免疫力の向上
バランスの取れた食事や十分な睡眠、適度な運動を心がけ、免疫力を高める生活を送りましょう。ストレスを避けることも重要です。
注意点④:共有物の管理
タオルや靴などを他人と共有しないようにしましょう。家族間でも個別の物を使うことが、感染を防ぐために有効です。
尋常性疣贅(いぼ)の治療方法
治療方法①:液体窒素療法
液体窒素を使っていぼを凍結させる治療法です。凍結によりいぼの組織が破壊され、自然に剥がれ落ちます。数回の治療が必要な場合があります。
治療方法②:外用薬
サリチル酸などを含む外用薬を使用する方法です。いぼを柔らかくし、除去しやすくします。自宅で簡単にできる治療法ですが、効果が出るまでに時間がかかることがあります。
治療方法③:手術療法
いぼを切除する手術療法です。大きないぼや他の治療法で効果が見られない場合に適用されます。手術後のケアが重要です。
治療方法④:漢方内服
薏苡仁(ヨクイニン)はイネ科に属するハトムギの種皮を除いた成熟種子を乾燥した生薬です。免疫機能を活性化するという報告があります。
よくあるご質問
Q:いぼは自然に治りますか?
A:はい、多くのいぼは自然に治ることがありますが、治るまでに数ヶ月から数年かかることがあります。治療を希望する場合は皮膚科を受診してください。
Q:いぼは他の人にうつりますか?
A:はい、いぼはヒトパピローマウイルスによって引き起こされるため、直接接触や共有物を介して他の人にうつる可能性があります。
Q:治療中に痛みはありますか?
A:治療法によって異なります。液体窒素療法やレーザー治療では、治療中や治療後に一時的な痛みを感じることがありますが、耐えられないほどではありません。
Q:いぼの治療にはどのくらいの期間がかかりますか?
A:いぼの大きさや数、治療法によって異なります。数回の治療が必要な場合もあれば、1回で済むこともあります。詳細は医師と相談してください。
Q:いぼが再発することはありますか?
A:はい、いぼは再発することがあります。特に免疫力が低下している場合や治療が不完全だった場合に再発のリスクが高まります。
Q:子供でも治療を受けることができますか?
A:はい、子供でもいぼの治療を受けることができます。子供の場合、痛みを最小限に抑える治療法を選ぶことが多いです。